この小さな宇宙

こんにちは、やちよゆゆです。

今回は最新音源「この小さな宇宙の真ん中で、」について話していきます。


アルバム制作のきっかけ

端的に言うと命の危険を感じたからです。


詳細については正直に話しても信じて貰えないことが多いのでもう話しませんが、

死ぬ前にせめてもう一作未熟でも良いから作品を残したいと思ったのがきっかけです。


楽器を弾いたり歌ったりすることも身体的に痛みを伴う状況であるため、

前から何度か挑戦しようとしては挫折していたトラック制作に取り組むことにしました。


タイトルの由来

やちよゆゆは基本的に個人的なことを歌い、それが誰かの個人的なことと繋がったら嬉しいなと思いながら活動をしています。


このご時世、きっとひとりで過ごす時間も増えていることと思います。

それぞれの小さな宇宙が離れていてもどこかで繋がることを祈ってこのタイトルにしました。


楽曲についてのお話


1.季節外れの雪さくらの上に積もる、

ここ数年どちらが現実なのか忘れるぐらい現実的な夢をよく見ます。

具体例を挙げると昨年の即興演奏とのコラボで話したことなど


https://youtu.be/lkctSdlew7A


療養期間中は昔実家で飼っていた愛犬がよく夢に出てきました。

イッヌへの愛を込めた作品です。


音のイメージとしては、学生時代ジョン・ケージの作品で電子ピアノとヴァイオリンを組み合わせたものが好きだったのですが、そこにポエトリーリーディングのようなものを組み合わせたらどうなるかな、と思って制作しました。


2. ミラ

ミラはくじら座の星です。

星は大抵明るさが決まっていると思うのですが、

ミラは不定期に明るさが変化する星です。

幼稚園の頃星座が好きでよく本を読んでいたのですが、星も生き物なんだなあと感じてそれだけずっと覚えていました。


その性質を念頭に置きながら当時思っていたことを書いた曲です。

後半8分の6拍子になるところがお気に入りです。


3.ベランダにて、※CD版のみ

療養期間の気持ちそのままの楽曲です。

ところどころに夢(多分)の内容が散りばめられていますが、やはりイッヌもいます。

外出できずベランダでしか日光を浴びる術がなかったので、よく黄昏ていました。ついでに自撮りしていました。そんな曲です。

音としてはギターとピアノを両方入れたポップスのアレンジに挑戦しようと思い作りましたが、のっぺりしがちで難しかったです。


4.時代の浴槽

歌詞を書いた当時はまさかこんなアレンジになるとは微塵も思わなかったであろう楽曲です。

そもそも歌詞はボツになりしばらく眠っていました。


ただ、同時につけていたメロディーは気に入っており、ギター単体でもピアノ単体でも

何だか違うなあと思って編曲出来ずにいたため、この機に頑張ってみようと思い立ちアレンジしました。


感覚的に組み立てた割にまとまったので、ある意味奇跡的な楽曲かも知れません。

イメージとしては、宇多田ヒカルがUtada名義で海外で発表した作品のような、危うげなアジアテイストです。


5.仕上げは来世

初めてトラックを作った作品です。

歌詞はなるべく韻を踏んでみようとしてみましたが難しかったです。

現世ではどうにもならないことが多過ぎますね。


音は無駄なものを省き好きな音だけ入れようと決めてシンプルに仕上げました。リズムが重めなのが好きです。


6.再会未満

ばりばりのポップスにしようとしたら一番アレンジに苦戦した作品です。

ポップス難しいです。

正直アルバムに入れるか悩みましたが、メロディーは気に入っています。

精進します、、


7. 帰る道※CD版のみ

やちよゆゆでもゆゆでもなかった学生時代、ピアノ弾き語りで作りかけて放置されていた楽曲です。

当時はミッシェルとthe birthdayとドイツ歌曲ばかり聴いていたのですが、なぜこうなったのでしょうか。


当時は途中でサン=サーンスの「白鳥」を挿入したいなあなどと漠然と考えていたのですが、

何だか全く違うアレンジで生まれ変わりました。


間奏で重ねている詩も当時のノートに書き殴られていたものを繋げました。

コーラスを重ねるのがとにかく楽しかったです。


8.未知との遭遇

インストゥルメンタルとしていますが、

以前からやってみたかったラップに挑戦した楽曲です。


KOHHやキングギドラ、DIE ANTWOORDが好きなのですが(好きになった翌日にはアルバム4枚ぐらい一気にAmazonで購入した)サウンドの作り方が分からず影響されたとはなかなか言えないレベルです。


声がラップ向きではないと自覚していたので少しエフェクトをかけてみたり、試行錯誤しながらやってみました。

内容については数年後に「これダサいね、こんなこともあったね」と笑い合えていることを切に願います。


9.距離

個人的にはアルバムの中で一番好きな楽曲です。

ヴァイオリンと鉄琴とコーラスの組み合わせが好きなので、今後も使うことが多いと思います。


内容としては、これも前曲と同様数年後に笑い飛ばせていることを祈っています。


「ソーシャルディスタンス」のコーラスの重ね方に非常にこだわったのですが、怒りが滲んでしまったかも知れません。


10.割と万華鏡

アレンジが終わった時点で絶対にアルバムの最後に入れようと決めていた楽曲です。


元々はピアノ弾き語りで作りかけのまま、何だかアレンジがぱっとせず放置されていたのですが、歌詞がお気に入りだったため復活させました。


キーボードの音がはまったので大体想像通りの仕上がりになりテンションが上がりました。


歌詞はとてもやちよゆゆだなあとしか言えません。

タイトルの由来は秘密です。

好きな人好きだった人と食べるつけ麺は美味しい。



最後に

長くなってしまいましたが、

ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます。

もう音源を聴いてくださった方にも、

これから聴いてくださる方にも、

ちょっとした裏話として楽しんでいただけたら嬉しいです。


恐らく次作も作れそうなので、

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


配信版「この小さな宇宙の真ん中で、」

(8曲収録)


https://linkco.re/470hSMx3


CD版「この小さな宇宙の真ん中で、」

(10曲収録)


https://yachiyoyuyu.thebase.in/